福岡 有明 武末 光弘
海苔師秀八撰
同じ海の同じ場所で同じ時に養殖しているのに海苔師の技によって違う海苔が出来ます。個人の技術の違いが海苔の出来を左右するのです。広大な海、波、風、雨、陽の光、全て自然任せ。このような環境の中で、網の張り込み位置10cmにこだわる、それも一日何回も確認しに行く。ベテラン海苔師は海にいる時間が長い。海苔を愛する職人の技で海苔の出来が決まってしまいます。海苔師秀八撰は、このような技の差を大切にしています。よく味わないと分からない程、微妙な差ですが、1枚の海苔でも海苔師の努力の結晶です。それぞれの繊細な味をお楽しみ下さい。
美味しさの秘密
昔から、海苔は黒く光っている程上物とされてきました。もちろん上位等級は黒い海苔が選ばれます。でも口溶けが良く香りの高い海苔を探すと、若干光沢が鈍く、小穴が開いた海苔の方が美味しい事が多いのです。乾燥する時、葉体が収縮して穴になるのです。若い海苔の穴は美味い海苔の証と言えます。
二期作「秋芽・冬芽」
有明海や伊勢湾では秋芽と冬芽の二期作を行います。10月漁場に網を張って種(胞子)を付着させ種網を作りますが、種網の半分を丘に上げ冷凍庫に保管します。そのまま張った網から採れた海苔を秋芽海苔、年末に秋芽網を一斉に撤去し海を休め、正月頃海況の安定を見て冷凍庫から出して張り込んだ網から採れる海苔を冷凍海苔(冬芽)と呼びますが、秋芽と冬芽どちらが美味しいかは年によって違います。海の変化の先が読めないのが海苔造りの難しいところです。
※それぞれの味わいがございます、幾つか食べ比べてみるとより一層楽しめると思います。